片思い
月に一回玄武にはベネッセから’しまじろう’の教材が届きます。
DVDにしても、おもちゃにしても、よく研究されているのか、もしや私達にはまだ公表されていない’またたび’的な物質か何かがこっそり仕込まれてるんじゃね?と疑いを抱くほど、毎度食い付きがよいのですが、今月号は特にお気に入りのようです。
それは、しまじろうに、’はなちゃん’という妹ができたから。
教材の中で、しまじろうは、新しく家へやってきた、はなちゃんが可愛くて、泣いていると歌を歌ってあげます。
そこでにこっと笑ったはなちゃん。そして’はなちゃんはお兄ちゃんが大好きなようです’とのフレーズ。
このフレーズにぐっと心掴まれているらしく、今月は、特に’しまじろう読む、しまじろう見る’とせがんでは’玄武、はなたんに、リボン付けてあげたで’と報告してくれます。
思えば、花梨の体を洗ってあげたり(泡をからだにちょっと付けてあげるだけ)寝てる時に、そっと手を握ろうとしたり、時にはパクッとくわえたり(起こしちゃだめよと母に注意される)、トミカのおもちゃを貸してあげようとしたり(もちろん興味なし)日頃、玄武なりに、ありったけの愛情を花梨に注いでいるのですが、そこはやはり、一方通行。
毎日むくわれない片思いを続けている日々なのです。
そんな時に聞いたこの台詞、すっかり自分と花梨とを重ね合わせているようです。
妄想両思い。
男はつらいのぅ。
最近、よく使う’はわいいなあ(可愛いなあ)’と言う言葉。花梨に対してが一番よく使われてるしね。
あっでも、ちゃーちゃんにも、たまに、ちょっと帽子とか被ると、’ちゃーちゃん、はわいいなあ’とも、言ってくれるのよ。テヘ
あっでも、今日は、買ってきたまぐろの刺身にも’これはわいい’と言ってたけどね。アレッ
基準値不明。
とにかく来月?さ来月には、この’はなちゃん’のお世話人形が来るらしい。
こちらも、虜になりそうです。
花梨がもう少し大きくなって意志表示ができるようになったら、きっと両思いが現実のものになるのかな!?
いやいや、そうなったらなったで、ぶつかりあって喧嘩ばかりするようになるのかも。
さてと、どうなることやら。
《今日の写真》
「はりん(花梨)(←呼びかけ)、これはりん」
玄武の時に挫折し、花梨こそっと思って作ったアルバム。最初の一ヶ月で一冊終了。このままいけば何冊になるの?とボーゼンとし、そのままになってます。
コメント付きで花梨の生まれる前から時系列になっているのが、玄武にとっては、’自分や家族が出てくる写真絵本’のように感じて興味深いらしい。
よく読まされます。
続編は、はてなブック?今年中には、必ず・・・。
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親が眠い時には、’なんでや思う?’’なんでか、ちゃーちゃんにも分からん’でお茶を濁してます。許せ。なんでの答えを出すのって、意外と難しいのよ。
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この間と同じ、文体は割りと軽快なのですが、題材は、いじめ。
苛められている本人、親、いじめを傍観する同級生、様々な立場からの話で構成されています。
その話もそれを通じて、成長したり、親子の絆を深めたりしているのですが、「いじめなんて、ゲーム、誰がターゲットになるかなんて分からない」その台詞に納得。だからこそ、どうしても、当事者を玄武や花梨、そして自分に重ね合わせてしまうのです。
今の時代のいじめの様子や心理が、それぞれの一人称を通じてうまく書かれているだけに、余計にしんどい。
もしも、もしも、自分の子がいじめられるような事があっても、それを相談してくれるような関係でいたい、ずっとそう思っていましたが、それができない、したくないのが中学生なんだろうなと思わされました。
じゃあ、その時親はどうしたら・・どうやったら、子供を守れるのだろう・・・。
考えさせられる(でも答えは出ませんでしたが)本でした。
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書き様によっては、重苦しく、どろどろとしてしまう設定だったのですが、なぜか、それを感じさせない。どこか、現実味のない寓話的な雰囲気を醸し出している小説でした。
絶世の美女である、主人公が鉄子、鉄ヲタの不思議ちゃんで、世間とずれていたからなのかもしれません。
北海道の街が舞台だったので、白い景色に、黒で描いた美しい墨絵、そこにぽつんと存在する七竈の赤・・・。そんな画が思い浮かびました。