エイジ (新潮文庫)作者: 重松清出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/06/27メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 144回この商品を含むブログ (108件) を見る

「精神優良児」の主人公が、ある事件を通して揺れながら、少しずつ大人になっていく様子がよく描かれていました。

もともと、少女・少女が主人公の話は好きなんだけれど、久々に読んだ少年もの。
少女の気持ちは、まだ微かながら覚えているけれども、それと共通項もありながら全く違う感情を持つ少年の気持ち。
もちろん、主人公は、玄武に重ね合わせて読みました。

中学生って、そうだ。
今まで、普通だった事が恥ずかしくて、かっこつけたくて、それがまた恥ずかしくて・・・。
そんな繊細な心の移り変わりがおもしろい。
主人公エイジにこのブログ読ませたら’安っぽいホームドラマ’みたいって言うんだろうな。

自分は、時に少年に重ね合わせたりしましたが、やはり親に重ね合わす事の方が多かった。
''キレ’ると’キレ’ないは紙一重
その線を越えない子に育てるポイントはどこか?とつい考えながら読んでいました。

少年・少女もんらしく、爽やかな余韻の残る作品でした。