天地人

 いや、病気中は、ちょっと本が進みます。
天地人〈上〉[rakuten:book:13196142:image:small]

前から何度か図書館から借りていたのですが、やっと読み終えました。

直江兼継大河ドラマを観てないのですが、まあ、びっくりするくらいできた人です。

容姿も凛々しく男前で、頭がすごく切れて、上杉家を実質動かしていくのに、主人には忠実。

また上杉家の「義」を大事にするという家風を受け継いで、なんせ爽やか。



そんな若き専務がいたら、会社来るのが楽しいだろうな(妄想)

まあ、義を貫けたのも、全ては上杉家という強力な力があったからこそ、これが弱小な豪族である真田家の「義」の貫き方と対比して、書かれているのが興味深い。

後年、上杉家を守る為に、豊臣家に立てていた忠義を翻し、それまでの直江には、無かったくらい卑屈に生き残りをかけていく姿を、「結局は、家を守る為に、利を取ったじゃないか。義はどこいった?」とみるか、「人間臭さが出て味が出た」とみるかは読者次第といったとこ。

なかなか興味深い本でした。