京風懐石

今日はお泊りで京都に行ってきました。

パパ・ママの用事を済ませた後は、早速京都駅へ。

いつも付き合わせてばかりじゃ可哀相だもんね。

入場券を買って乗り場へ入るとそこには、動く大きな新幹線達が。


うおおおー、すんげー。


スロースターター玄武よりもまず、毎日、写真ばかり眺めさせられてる両親の方が興奮。

あっ700系。おっ次は500系だ。

いつの間にやら覚えてしまってます。


何と言っても、新幹線のすごいのは、ひっきりなしに来ては去って行くってとこ。

入れ替わりが早い早い。

5分で何本見た?

ゆーーーーくりローカル線がやってきて、発車まで15分や20分ざらに停まってる福知山駅鳥取駅とは訳が違います。


しかも、ここ端っこに行けばこれまた、じゃんじゃん行き来してる在来線も見えるんです。


玄武にとっちゃハーレム?いや間違えたパラダイス?


素晴らしいわー♪


30分もいてすっかり、満足したので、ここはやっぱ「京都拉麺小路」へ。

地方ラーメンの寄せ集めって何だかうさんくさい?と思いつつ、実は、とんこつ醤油系の京都ラーメンがあまり好きではないパパ、ママ、各地の有名店を見ただけでワクワク。


したのはよいのだけれど、1時も回っていると言うのに、どこも長蛇の列。

結局、一番列の短い熊本「桂花拉麺」へ。

結局うーん、どーよ。いまいち、と軽く文句を垂れながら、店を後にしたのでした。


外に出れば、大きなツリー。

玄武には大きすぎて、見上げても見きれません。

っていうか、どうやら、「ぽっぽ〜」が気になるらしく気もそぞろでした。

最近、好きなことをさせてあげると喜びの表情も豊かになってこちらもさせ甲斐があるのは良いのだけれど、それをやめさせるのが、難しい。


ほっとけば、いつまでも、いつまでも、いつまでもヤリタガルのよねえ。


玄武はなかなか食べ物に釣られないので、とりあえず、いつも小さな電車か、乗り物関係の本をバックに忍ばせておいて、そっちで気を紛らわせてGO!作戦。

でも、最近、この作戦の成功率が落ちてきた気がする・・・。

ちょっとずつ付いてきた、こやつの知恵に負けないよう、作戦のバージョンアップを検討すべし!です。


そして、夜は今日のメインの「柊屋」へ。

何ともしっとりとした老舗の旅館なんです。

「ゆかしさと落ちつきのなかに静かな明るさを加味し、古都の旅情を満喫」その表現に偽りございません!!!って感じ。

そこへ評判の「京風懐石料理」を味わいにやってきました。

料理、味も評判だけど、そりゃー、お値段も張ります。

一人前で昼間食べたラーメンが25杯程食べられる・・・?


って、1歳の幼児連れ。もちろん、こんな不相応なところへ自腹できたんじゃござーませんっ。


当たったんです。

展示場で各モデルハウスを見学してスタンプ押して応募するってのに。

いつもならめんどくさくてそんな事しないのに、たまたましたら、当たったのー。


そらとびきり嬉しかったわ。

で、お泊りは違うところだけれども、食事だけ頂きに、柊屋、やってきました。


まずは、曲がり角を曲がって、門の入り口まで続く外壁。

この雰囲気が既に、ものすごい雰囲気よくて、一枚パチリ。

ってしたとこで、番頭さん?イマドキいないのそんなお方。とにかく落ち着いた店の方に「お待ちしておりました」と声かけられました。


ひゃー、さっき迷子になって電話したので、待ってて下さったのか、まあ恥ずかしい。


時代を感じさせる玄関をくぐるとお着物の方々に出迎えられる。

いやあ、うちら二人ともジーンズ。玄武にいたっては、「ヒデキッ!」と掛け声をかけたくなるやけに、ヒッピーな縦じまパンツ・・・。しまった、も少しまともな格好してくるべきだった・・・、と軽く後悔しつつお部屋に通してもらうと、広くて、風情あるお部屋。

調度品は良いものを長い間、丁寧に手入れしてきたと感じさせる品々。

墨とすずりまで置いてあります。

窓の下に見える庭園では、コンーコンと竹筒が水を落とす音が聞こえてきて・・・・。



私がギャルだったら、「ありえなーい」連発します。ええ、間髪入れず、出しまくります。

それ程素敵。

おぅ、ありえない。

そうね、こんな中でも、やっぱり開くのは「アンパンマン持ち物図鑑」

そりゃーあってもいいのか悩むわね。


そんなこんなで、お料理が出てきました。

お皿に載ってる小さな一品、一品がきれい。

味も薄味で上品で、素材の味が生きてて、ああ、懐石ってこんなに美味しいものなんだと初めて知りました。今まで、どっちか言ったら、うまいもん?やっぱ肉、肉!次はsushi〜っていう外人並みの味覚だったのに、認識変わりました。ほんとパパ、ママダントツで今まで食べた中で一番美味しい日本料理でした。

パパの一番のお気に入りは、「鯛とカブ鍋」の中に入っていたカブ。

薄味の中に、鯛とおダシの味がしみたカブがほんのり甘くて、これの美味しいこと美味しいこと。

ママのお気に入りは、「鱈の塩焼き」

こんなシンプルなお料理なのに、脂の乗り具合といい、身の柔らかさといい、塩加減といいどうしてこんなに美味しいんだろう、と思わず首をかしげたくなる味でした。

玄武は頂いたごはんとフリカケと大好きな海老でお食事。
目で楽しみ、匂いで楽しみ・・・なのでしたが、そーいや、途中匂いを楽しめなくなった時、ありました。


素晴らしいお料理とは違った嗅ぎ慣れたあの匂い・・・。

えーまた?

そーなんです。


こんな時は決まってしでかす、玄武のうんP。

しかも、油断して、オムツ忘れてたんです。

最初は、硬め少なめだったので、側についてるこれまた雰囲気のいいトイレの中で、とりあえず中身だけ、取り除き、フタをするママ。


ごめんよ、玄武。しばらくの間、辛抱しておくれ。(なぜか、時代劇風)


と何とか上手く収めようとしたのですが、そんなこちゃ許してくれませんでした。


フタをした途端に、ぶりぶりぶりと言う快音と共に豪快に、2発目。

仕方なくオムツを開けてみると、そこには波打つブツ。

液状化しております、これ。玄武の足にも、ママの手にも付着。


およよよよ。

崩れ落ちてみても仕方ありません、どーしよこれ?

と、1人呆然と立ち尽くしていたら、パパがちゃんと救いの手を差し伸べてくれました。


何でも、ご挨拶にきてくれたおかみさんが、オムツを探してくれるらしい。


涙。

結局、「ひ孫のですが」と頂いたオムツでパパが交換してくれました。


ああ、よかった。


石鹸で頑張って洗った手からは、ほのかにその香りが漂っていたけれど、その後は、せっかくなんでと日本酒なんかも2人で酌み交わし、「今度はいつ来ようか?スイート10?5年後だねえ。」なんて話をしながら、なんとかつつがなく、食事を終えることができました。


きめ細かな心遣い、落ち着いた和の雰囲気の中で、背筋が自然とピンっと伸びるような経験でした。

いつか、こういう風景に似合う大人の女性になりたい、そう思った夜でした。


いや、年齢的にはとっくに大人なんですけどね。

必要なのは落ち着き・・・。

今年のクリスマスプレゼントは、そちらで!