帝王切開

昨日は午後6時に緊張の手術室入り。

裸に剥かれて手術台の上に寝かされる。そして海老のように丸くなって注射。

とてつもない痛さと脅かされていただけに、意外に大丈夫。

陣痛に較べたらへーき、へーき。

と、でもそこからが長かった。


部分麻酔で意識はあるので、どうしても自分のお腹が切られる映像が頭に浮かんでしまう。


とにかく、看護士さんの指示で息を吸ってー、吐いてー、吸ってー、吐いてーを繰り返す。

・・・これってスキューバーの時と同じだな・・・と無理やりイメージを切り替える。

きれいな南の海に潜って赤ちゃんを迎えにいく想像をする。おーい赤ちゃんどこかな?今いくからねー。

すると聞こえる「ここの血管こう切った方がいいかな」という先生の声。


やーめーてー。台無しやん!綺麗な画像が消えて、一瞬で我に返ります。

赤ちゃんの産声は聞きたいけれど、そんな自分の身が切られる実況中継は聞きたくないもんです。

「どうしようか」なんて発言が耳に入ると何?何悩んでんの?と恐怖のどん底にころっと転がりこんでしまいます。


そして、長いながーい時間、妄想の海の中にいるのも疲れて、今度は最終決定しかねている名前を決めることで現実逃避をしていた7時2分遂に赤ちゃん誕生しました!!!

泣き声が聞こえてほっとする。とにかく無事なんだー。

去年の11月、お腹の中でたった11週過ごしただけでいなくなってしまった赤ちゃん。それからの妊娠だったので、この声を聞くまでは、安心できないといつもハラハラしてました。

ああ、やっと会える・・・。

と思いきや、赤ちゃんは向こうの方で何やらごそごそされてるし、こっちも縫合?結構痛い。


早い会わせてー、早く会わせてーと看護士さんの背中を睨むこと20分、やっと対面することができました。

2250g。元気な女の子。

事前には2700gくらいと聞いていたのに、小さい。ほんとに小さい。

初めての時はなんてお話しようかーってずっと考えていたくせに、なんて言ってあげたか覚えてないなあ。

ただ、嬉しくて涙。


そうしている間に、赤んぼちゃんはまたどこかへ連れ去られ、私は部屋へ戻され、終了。

部屋にはパパが待機して、「お疲れ様」と言ってくれました。
とにかく母子とも無事でよかったと言い合い、パパとおばあちゃんは交代。


私は、上を見ていればいいけれど、痛くて痛くて寝返り打てず。

痛み止めの座薬を入れてもらい、うつらうつらするも、夜中痛くて目を覚まし、隣で寝てるばぁちゃん起こす・・・。

しかし爆睡・・・。


あれ?老人ホーム勤めの夜勤時代の癖で「ちょっとしたことでも目が覚める」と言っていたのは、どこのどなた?結局、看護士さんを呼んで薬を入れてもらっても、全く起きる気配ありませんでした。




さすが、我が母。まっ予想はできたけどね。


この日は出産ラッシュだったらしく、夜中に矢継ぎ早に3人の赤ちゃんが誕生。


そのせいもあって、次会えたのは、23日の昼前でした。
あー寂しかった。


そして、じっくりとご対面の赤ちゃんの小さいこと、小さいこと。

お顔も、どこもかしこもこじんまり。

今回、自然にではなく、自分達で決めた日だけに、罪悪感がありました。

ごめんね。もっとお腹の中にいたかったかな。

できたて♪


とにかく、無事で生まれてきてくれて本当にありがとう。