いつもまとめてになりますが。


面白かった。東野圭吾は大好きな作家なのですが、最近の「赤い指」「ダイイングアイ」「夜明けの街で」などは面白いけれども、彼の作品の中では、「よくできました」ランクだなと思ってました。そんな中で、これは久々の「大変よくできました」レベルの作品でした。帯にあったように「東野圭吾最高傑作」とまでは思わなかったけれど、(やはり白夜行、手紙が私ランキングではベストなので)家族の絆(←弱い)がかかれた秀作です。
まあ、兄妹愛ってのが泣かせる。長男、妹が恋する相手と魅力的な登場人物が印象的でした。



[rakuten:book:11282728:detail]
読み応えありました。過去の事件から遡り、現在・・・。マスコミを使って捜査、実際にありそうでない設定に惹きこまれます。
でも、主人公50歳くらいで長髪、あだ名がヤングマンって、ちょっと昭和中期風だな。映像にするとしたら誰だ?と考えていたのですが、映画化されていました。
主役は豊川悦司。雰囲気は合ってます。
同じ作家で「火の粉」もおもしろいらしい。読んでみたい。


[rakuten:book:12744390:detail]
第138回芥川賞受賞作。関西弁で書かれているということもあり、興味を持って読んでみました。
「乳と卵」。自分も持っている女ならではの器具。それを題材にしながら、3人の女の絡まる思いが書かれていました。
雰囲気としては、ストロボを発行せずに撮った昔のおもちゃの写真みたい。(分かりづらい?)独特の哀愁が漂います。
好き、嫌いは別れそうです。


[rakuten:book:12749393:detail]
「ラットマン」=先入観で、同じものが全く違うものに見えてしまうという心理学の用語らしいのだけれど、主人公達もラットマン、自分の先入観に踊らされ、そして、読んでいる私もそれに踊り、踊らされます。
最初は、こんな単純な話ありか?と思ったのだけれど。
読みやすい。ちょっとミステリー楽しむにはもってこいの本です。


[rakuten:book:11571086:detail]普通に文学として優れた作品との前評を元に読んでみましたが、私は駄目でした。うーん、自分が書けと言ったら、絶対に書けないのは確かだけれど、やはりプロの作家が書くのに較べると人物の描写が薄っぺらい。哀愁も如何にも狙った感じが×でした。